3章

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リビングに入るとこちらも美男の男の人が腕を組みながらソファーに座っていた。 成る程…中々厳しそうですな…だからどうした。 こんなの不良時代の愛理と比べると可愛いもんだよ。 「ではこちらに…」 「失礼します」 俺は差し出された椅子に座り、改めて霞父を見て頭を下げた。 「初めまして。仲介屋の立元推理です。本日はよろしくお願い致します」 「…霞仁(ジン)だ。宜しく頼む」 …視線だけを動かして挨拶か…難しいな…。 「…沙月、何故戻ってきた」 すると霞父━━━━━仁さんがいきなり沙羅に質問する。 沙羅は震えて掠れながらもなんとか言葉を紡いだ。 「…す…推理…さんが…その…えっと…」 その言葉を聞くと仁さんは俺を視線だけ動かして睨んだ。 「…そうか…立元推理君、君が原因か…」 俺は睨まれるも表情を何一つ変えず頷く。 「…あの、お父さん…私は反対したんだけど…立元がどうしても…って…」 霞が狼狽えながらも理由を言う。まぁ嘘はついてない。 これも計画通り、後は…俺次第か。
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