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「…君は何が目的だ?」
俺は仁さんの鋭い視線も平然とお茶を飲みながら受け流す。
「簡単な話しです。俺は沙羅━━━━沙月さんが皆さんとまた仲良く一緒に暮らせる事を望んでいましてね。
だからお節介だと思われますが、強行手段をさせてもらいました」
「君はふざけているのか…!?」
仁さんの言葉が強くなる。しかし俺は揺るがず平然と、だが強い意志を持った表情で相手を見る。
「俺はふざけていませんよ。自分自身は本気です。でなければそんな事はしませんよ」
「君の行動は迷惑だ」
「自分の家族を家からほっぽりだす輩に言われたくは無いですね。
少なくとも沙羅さんは迷惑な状態に晒されてますから」
「一体何がしたい!」
俺の挑発めいた言葉に仁さんが遂に怒り出した。
しかし俺は揺るがない。ここで逃げたらチャンスはもう無いと確信してるからだ。
「簡単に言うなら和解ですね。俺としては何で沙羅さんを追い出したのかも知りたいですし」
「……………」
俺と仁さんはそのまま睨み合う。
さて…ここから俺の見せ所ですな。
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