3章

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「…確かに沙羅の人生は沙羅の人生ですが、その人生を切り抜く為には親の助けも必要なんです。 まだ沙羅も15歳で…まだ親の助けもなければ生きていけません…だから…沙羅を見捨てないで下さい」 「………君はどうして沙月を助けようとするんだ?」 仁さんが震えながらも俺に尋ねてくる。 それは…これしかない。俺にとっての正解はこれ1つしか…ない! 「沙月は━━━━━いいえ………沙羅は俺の事を好きって言ってくれたんです。そんな沙羅を…俺は助けたいんです」 「…それだけで…か…?」 そう訊ねられたので俺は真面目に答える。 「はい。それだけですが…俺にとっては重要な理由なんです」 「………そうか…そうなのか…」 すると仁さんは俯き始め、何が呟いていた。 言ってる内容は声が小さかった為分からなかった 「…私は沙月の将来を心配したんだ。女も大変だと伝えたかったんだ だが私は少し狼狽えてたせいで沙月に誤解をさせてしまったんだ。 沙月を傷付ける発言をしてしまい…私も…酷く後悔した…だから…沙月に、いや、沙羅に謝らせてくれ」
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