3章

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「ありがとよ。俺にとって最高の褒め言葉だ」 俺も笑みを投げ返す。霞も笑みを深くするのを感じた。 「では、俺はこれで失礼します。じゃあな沙羅。また学校でな」 「ま…待って下さい!」 今度こそ帰ろうとすると沙羅が俺の制服の袖を掴んだ。 「ん?どうした?」 「…あの…ありがとうございます…私の為に…ここまでしてくれて…」 「気にするな。これは俺の独断で行ったんだからさ」 俺は沙羅の頭を撫でる。 うん、何か男の子だと知らされていても沙羅は可愛い。普通の女子なんか目じゃないな。 「…やっぱり推理さん…優しいです…大好きですぅ…」 すると沙羅が抱き着いてきた。…胸もちゃんとあるもんな…沙羅って凄いわ。 「…あの…推理さん…私の我儘…聞いてくれませんか?」 「ん?構わないさ。出来る範囲内なら何でも━━━━ンムッ!?」 その言葉を言った瞬間、沙羅の手が首の後ろに回り…顔が近づき…そして唇が重なり合った。
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