3章

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「んんんっ!!!?」 自分の顔が爆発したかのように熱くなる。 って…これ俺のファーストキスなんですけど…。 「…私の初めて…推理さんにあげちゃいました☆」 そう言って、可愛く指を立ててウインクを決めた沙羅だが、次の瞬間には顔を真っ赤に染めて脱兎の如く奥の部屋に隠れてしまった。 「あらら、沙羅も大胆ねぇ♪」 「どうよ立元、男の娘にキスされた感想は?」 「…くすっ…」 霞母さんが茶化すように微笑み、霞がニヤニヤし、仁さんが苦笑の表情になる。 「…お邪魔しました…」 そんな3人を尻目に俺は霞家から出る。 「…うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!!!!」 そして恥ずかしさのあまり、俺は叫びながら走っていった。 因みに走った距離は町内3周。帰った時刻は夜の9時。 当然母さんに怒られました♪ テヘッ☆ …俺が言っても不気味なだけか…虚しいなぁ…チクショウ…。
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