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「先程の電話の相手は…私が所属していた事務所の後輩なんです」
「…後輩?」
何か先輩なら嫌がらせを受けたとかそういうのが有るのは判る。
だが…何故に後輩が光を苦しめているんだ?一体ソイツは何者なんだ?
「…柊百合(ヒイラギ・ユリ)っていう名前でしてね、今では大人気のアイドルで有名です」
「あぁ、確か今年一番アイドルと言われてる奴だっけ?
俺はあまり好きなアイドルじゃないがな」
確か…愛理もエレンもファンでハジメが親衛隊に入ってるんだよな…。
因みに俺が柊百合が好きではない理由は、何か性格に裏が有りそうで嫌なんだよなぁ…。
可愛さだけで取り繕ってるっていうか…純粋な感じが見られないと思うからだ。
まぁ、俺の私見は置いといておく事にして再度光に訊ねた。
「それが先程の光と何の関係が有るんだ?」
「彼女は………私の人生を狂わせたからです」
「………人生を?」
「…はい」
光が悔しそうに目から涙を流す。
そこには光の苦痛と苦悩の色がはっきりと見えていた。
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