4章

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俺がいざ取り掛かろうとすると、ふとある事を思い出した。 (…そういや光の腕前は判らないな…今まで俺と母さんしか台所に立たせていないし…) まぁ酷い化学兵器みたいな料理にはならないだろうと割り切っておく。 因みに愛理には料理は一切させていない。というか絶対にさせない。 変な料理は作らないものも台所が異常な程汚くなってしまうのだ。 それを処理するのに多量の時間を消費してしまうので、下手すると1日がかりでしないと終わらなくなってしまうのだ。 「じゃあ何を作りますか?」 光の言葉を本来の目的を思い出した俺は冷蔵庫を開けて材料を確認する。 「…材料が大量に有るのに何で買い物にいったんだ?」 中には野菜、魚、肉といった材料がきっちりと整理されて入っていた。 …光の誕生日は9月1日だから違うし…愛理は…俺と同じ10月15日だから違うか。 母さんと父さんは…何故か同じ3月3日なんだよな…妙な因果だな…。 「んじゃ、簡単にオムライスにしますか」 「はい!」 そういうと光はバンダナを頭に縛り材料をテキパキと取り出す。 うぉ、手慣れてるなぁ。
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