4章

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「じゃあ皿を出しとくから簡単な調理頼む」 「判りました」 光はそう言うと塩胡椒と卵を取り出し、手際よく混ぜる。 俺は皿を出し終えると光は次にケチャップを取り出してチキンライスを作り始める。 それがあまりにも手慣れていてプロ顔負けの実力だった。 「…光…お前凄いな…」 「私の母はフランス料理人で父は和食料理人ですから。 料理については厳しく教えられました」 「…遺伝か」 「そうかもしれませんね」 何気無く言う光に俺は唖然とする。 「そんなことより推理君、早くお皿を出して下さい」 「あっ…あぁ、分かった」 さらっと指示を出せる光が凄い。 俺が急いで皿を取り出していく間にも、光は卵を手際よく焼いていく。 母さんよりも凄いな。 「もうすぐ出来ますよ~」 って早!?まだ飲み物とか出してないんだけど!? 最後に光はチキンライスの上に卵をあっという間に乗せられた。 …うん、カッコイイな光。 俺は少し光に見とれながらも全ての準備を終えた。
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