4章

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さて…そのオムライスなんだが…まるでレストランでしか出ないような見た目だ。 しかも…いつ作ったのか…デミグラスソースが掛かっている。ちゃんとホワイトソース付き。 最早母さんよりも素晴らしい。 俺でもこんな手を凝った料理は作れない。絶対無理だ。 「さっ、どうぞ♪」 「…いただきます」 半ば唖然としながらもスプーンを手に取り、口に運び粗食する。 ………ヤバい、美味すぎる。美味すぎるんですけど。 しかも隠し味にチーズが入っていてそれがまた絶妙な味を引き立てている。 …これは最早プロだ。芸術だ。 「…どうですか?」 「…美味すぎるとしか言い様が無いぐらい美味い」 そう言うと光は太陽の様に輝く笑みを浮かべる。 「そうですか。おかわりは幾らでも作れますから言って下さいね♪」 そう言われたが流石に辞退しておく。 何杯も食うと希少価値が下がりそうだと思ったからだ。 それに俺は意外にも少食に近い分類だったりするし…流石に2杯目は食えんよ…。
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