4章

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『……………』 柊が絶句し会場がざわめいたところで俺はテレビを消して、再度携帯に目を向けた。 画面にはツイッターで俺に対する怒りが書かれていたが無視して、退会を済ませた。 ツイッターに関しては元々興味は無くて、無理矢理入会させられただけなので未練は無い。 そして光に顔を向けるとキョトンとした表情で俺を見ていた。 「推理君…今のって…」 「さぁ?俺は知らん」 わざと知らないフリをして俺はソファーから立ち上がる。 「さ、そろそろ俺の部屋に戻りますか」 「…ですね」 階段を上がり部屋のドアを開ける。 すると光の携帯が震えてるのが見えた。 「…柊百合か?」 「あの手この手で連絡してきて…流石にムカつきますね…」 「些か柊百合がアホか、または馬鹿としか言い様が無いな…」 「…それに関しては同感です」 言いながら光が携帯を開く。案の定、柊百合からの電話だった。 「…一応出てやるか」 「…判りました。上等ですよ」 そして光は通話ボタンを押した。
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