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「良いじゃないですか!私、週一でしかしてませんよ!?」
「頻度とかの問題じゃねぇ!つうか女の子がそんな事をするな!」
「何ですか!元々は推理君が私を襲ってくれないからしてんですよ!」
「お前はもう脳外科行け!」
よし、母さんか父さんに頼んで鍵を取り付けてもらおう。
これ以上光を放置しておくと俺の社会的信用を全て失う可能性が高い。
…つうか、光がここまで馬鹿だとは思って無かった。
軽く頭痛を覚えながらも俺は気を取り直して光に向き直った。
「…頼む、そういうのは俺は嫌いだから止めてくれ…」
「………む~…」
「可愛く頬を膨らませても駄目なものは駄目だからな」
「…判りました。じゃあ私のお願いを叶えてくれますか?」
「判った判った、何でも良いからさ…」
俺がそう投げやりに言うと光は少し息を整えて、そのお願いを言った。
「…私にキスをしてください」
…その瞬間、俺の世界の時計の針が止まる音が聞こえた。
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