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「………光…」
「………推理君…」
俺と光は互いに目を合わせて…ゆっくり、ゆっくりと顔を近付ける。
段々と光の甘い匂いが強くなり、赤い顔が近付いてくる。
そして、永遠とも言える程長く感じた時間が終わりを迎え…俺は光の唇に自らの唇を重ね合わせた。
「………んっ…」
光から甘い吐息が感じられる。
暖かく、甘く、一生このままで居たくなる様な感覚に浸りながら…俺は静かに唇を離した。
「…推理君…好きです…」
「………光…」
俺と光は余韻に浸っていた。
暫く俺がボーッっとしていると、急に俺の体が浮くような感覚に捕らわれる。
それにより意識を少し取り戻すと、視界に天井が映り、背中に寝慣れたベットの感覚が伝わる。
そして俺の上に覆い被さっている光…って俺、押し倒されてますね、はい。
「って、何をしてるんだお前は?」
「………推理君、」
光から凄く甘えた声が聞こえた瞬間、俺の頭の中の警報器が騒がしく鳴り響いた。
「…私、もう我慢出来ません!」
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