5章

3/14
前へ
/162ページ
次へ
「…ところでなぁ、エレン、お前の隣に居るコイツは誰だ?」 俺はエレンの右隣にいる男子を指差しながら尋ねる。 「クラス委員長の冴島凌央よ。推理は入院してたから知らないだろうけど」 「初めまして、冴島凌央です。これからも宜しくお願いします」 「あぁ、よろしくな」 エレンが説明し終えると、冴島が右腕を出してきたのでそれに対応するように握手をした。 なんつうか…礼儀正しい奴。 「それより、どうしてエレンとハジメが俺ん家に居るんだよ」 「何か立元家が騒がしくてね。立ち寄ったら亜利砂(アリサ)さんに『良かったら食べてかない?』て言われたからね」 「で、俺はエレンと似たような転回で現在に到ったりしている」 「僕はエレンさんに誘われましてね」 「成る程な…」 納得すると同時に少しげんなりしてしまう。 母さんは家に人を呼ぶのが大好きなので、俺や愛理の友達だと判ると家に連れていきたがるのだ。 因みに、亜利砂とは母親の名前である。
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1240人が本棚に入れています
本棚に追加