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「…ところでなぁ、エレン、お前の隣に居るコイツは誰だ?」
俺はエレンの右隣にいる男子を指差しながら尋ねる。
「クラス委員長の冴島凌央よ。推理は入院してたから知らないだろうけど」
「初めまして、冴島凌央です。これからも宜しくお願いします」
「あぁ、よろしくな」
エレンが説明し終えると、冴島が右腕を出してきたのでそれに対応するように握手をした。
なんつうか…礼儀正しい奴。
「それより、どうしてエレンとハジメが俺ん家に居るんだよ」
「何か立元家が騒がしくてね。立ち寄ったら亜利砂(アリサ)さんに『良かったら食べてかない?』て言われたからね」
「で、俺はエレンと似たような転回で現在に到ったりしている」
「僕はエレンさんに誘われましてね」
「成る程な…」
納得すると同時に少しげんなりしてしまう。
母さんは家に人を呼ぶのが大好きなので、俺や愛理の友達だと判ると家に連れていきたがるのだ。
因みに、亜利砂とは母親の名前である。
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