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「あら、わたくしは四六時中お嬢様って訳ではありませぬですよ」
「って言われてもなぁ…」
クスクスと笑う杪をまじまじと眺める恋。
暫くすると恋は杪に対して爆弾を投げ込んだ。
「なんか…似合わないんだよなぁ…」
「…へっ?」
杪の表情が固まる。
「だって…お嬢様って言ったら…頭も良くて…常におしとやかって言うか…」
ビシッ!
…あれれ?…何か物質ではない空間にヒビが入った様な音が聞こえた様な感じが?
「それにお嬢様って言ったらメイドや執事は常に隣に置いているような感じがするし…」
ビシビシッ!!
更に空間にヒビが入る音がする。
「…なんつうか…ハッキリ言って…お嬢様って感じは…あまりしないな」
バッリ──────────ンッ!!!!!!!!!!
あっ、崩壊した。
すると杪がユラリと立ち上がる。
「まぁ、アタシ的には、杪はお嬢様(笑)って感じが一番にぐげぇ!!!!!?」
恋が変な悲鳴を上げたと思ったら、杪が的確に恋の頸動脈をアイアンクローで止めていた。
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