5章

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☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ 「ん…ここ…は…?」 目を覚ました俺の目に飛び込んできたのは、豪華絢爛と言う言葉が相応しく感じる部屋だった。 詳しく見ると、明らかに家一軒が納まりそうな程、広い部屋。 周りには大きくかつ豪華な家具。 床には綺麗な模様が刺繍されている絨毯。 天井には、きらびやかなシャンデリアが備え付けられていた。 「…マジで俺達、杪に拉致られたのかよ…」 凄くげんなりしてくる。 因みに、この部屋に居るのは俺だけだった。 「立元推理様、おはようございます」 他の皆はどこに居るのだろうかと考えていると、丁寧な喋り方をする声が聞こえたので、後ろを向くとそこにはメイド服を来ている女性がいた。 「…貴女は誰ですか?」 「申し遅れました。私は星海家の専属メイドの千崎桃(センザキ・モモ)であります。以後お見知り置きを」 そう言うと千崎さんはスカートの端を摘まんでお辞儀する。 本当にメイドって感じだなぁ…って思う俺であった。
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