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「ねぇ推理…あの人メチャクチャ困ってるよね…」
「だろうな…」
すると助け船のごとく、校内放送が入った。
【1年生の皆さん、自分のクラスに戻って下さい】
流石に教師に逆らえる訳無く、野次馬集団は自分の教室に帰って行った。
(…しかし…アイツ…何処かで会った様な気が…)
俺が1人で考えているとその女子は何かを発見したかのように目を輝かせて…あろうことか俺に近付いて来た。
ってえぇ!?
驚いている俺をよそに彼女は俺の前の席に座り俺の方に体を向けた。
「…アナタ…立元推理君ですよね?」
「…そうですが…貴女は誰だっけ?」
う~ん…誰かに似てるんだよ。だがそれが分からないんだよな…。
「思い出せないなら…これを見て思い出して下さい」
そう言って彼女が取り出したのは…学ラン。しかも俺が中1の時に無くしたやつだ。
ん?…って事は…。
「もしかして…光!?」
「はい、そうですよ♪」
光は満足した笑みになった。
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