1章

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この後も日宮先生のドジッぷりが炸裂してカオスと化したHRが終わった。 今日は午前だけの学級活動なので意外に楽っちゃあ楽だな。 「…何か色々疑問が残る先生だったわね…」 エレンがげんなりと呟く。 「ま、ドジッ子は愛理で慣れてるからまだ良いよ」 「あの…推理君、妹さんが居るんですか?」 いつの間にか光が俺の前に居た。気配を感じさせないとは…こやつ忍か!? 「まぁ居るよ。処でどうして妹だと思ったの?」 取り敢えず馬鹿な考えは置いといて光に気になった事を質問した。 「う~ん…何となくです」 「つまり紛れ当たりか…」 なかなか女ってのは勘が鋭い人が多いんだろ…鈍感な俺には羨ましいよ。 (本人は恋愛の勘が鈍いのはいっさい知らない。) 「しかし星海の名字を持った人は居なかったですね」 「まぁひょっとしたら根も葉も無いデマだったんじゃねぇか?」 「分からないわよ。もしかしたら今この会話を聞いてて嘘じゃないと怒ってるかもね」 「一部正解ですわ。聞いてますが怒ってはおりませぬよ」 いきなり第三者の声がしてその方向を振り向くと明らかにお嬢様って感じの女性か居た。
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