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「先程皆様方が、わたくしの事を噂なさっておりましたので、申し訳有りませぬが立ち聞きさせて頂きました」
まるで一流のピアニストが引いているピアノの音の様に様に綺麗な声が俺達の耳をくすぐる。
「申し遅れました。
私は1年5組の星海杪(セイカイ・コズエ)と申します。以後お見知りお気を」
「5組って…愛理と同じだな」
俺が何となく呟くと星海は急激に光り輝く笑顔になった。
「まぁ、貴方が立元推理様で有りますのね。愛理様とはもう私のお友達でありますのよ」
…アイツは順応早いな…下手すると…『友達100人出来るかな♪』って歌詞を実現させかねない奴だからな…。
「そうですか。愛理の奴、何か変な事をしてませんか?」
「あ~…それは…教室に入った途端、盛大に転けてましたわ…」
やっぱり…天然スキルを発動させたか…。
まぁだからこそ友達が多かったんだろうよ…。
「あら?ところで貴女、羽鳥光さんではなくて?」
…え?何で光の事を知ってるんだ?
俺の表情を読み取ったかのように星海は微笑んだ。
「推理様、光様は有名な御方で有りますのよ」
…有名?
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