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「星海さん、光って何処かの有名な資産家の娘なんですか?」
「杪とお呼び下さい。そして違いますよ」
何だろう、ニッコリされながらやんわりと否定されると何か変な気分だ。
………てか…何故か名前で呼んで下さいってお願いされたな…お嬢様っていつもこんな感じなのか?
「じゃあ杪さん、光の正体って?」
すると杪さんは光に確認をとるように目配せする。
そして同意するかのように光は頷いた。
「実は羽鳥光は、私の母が経営してる芸能会社の元アイドルでしたのよ」
…え?
「光、それ本当?」
光は躊躇いながらも頷く。つまり…自分は中一の時にアイドルと遊んだって事か…。
「…驚かないんですか?」
光がオドオドしながら尋ねてくる。
いや…驚くもなにも…。
「…何か不思議と落ち着いてる。自分でも訳分からないが」
「そっ、そうですか…」
何かもっと期待してましたって感じで光か此方を見る。
もっと『えぇ───!!!?』って感じで驚けば良かったのか?
「…何か不満だった?」
「いえ…やっぱり推理君らしいですね…」
…何故か落ち込まれた。
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