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「…杪さん?…その…婚…約…って…はい?」
珍しく思考が働いていないのが自分でも分かる。
そんな俺に杪さんは物凄い言葉を、核弾頭、いや…コロニー落としLvの衝撃で放った。
「…推理様が成人になさるまで内緒にする予定でしたが…実は父上と仙理様が…私の前でこんな事を…」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
星海杪回想視点
私はある日、とある料亭で父上と、父上の御学友様の立元仙理様と一緒に食事をしていた。
時刻はもう夜であった。
「いや~大治郎、こんな料亭に誘って貰うなんて…家族にも食べさせてあげたかったよ」
「はっはっは、相変わらずお前は自分より人の事を考える奴だなぁ」
「な~に言ってんだよ。お前も自分の娘を独りにするのが心配だから此所に連れて来たんだろう?」
「はっはっは!こりゃあ、一本取られたなぁ」
2人が仲が良いのは、面識無しの私にも良く分かる程だった。
「そういえば仙理、お前にも双子で杪と同い年の子供が居るんだっけ?」
ふと、思い出したように父上が仙理様に言った。
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