1240人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ、兄の推理に妹の愛理、2人共自分の自慢の息子に娘だ」
仙理様が、まるで自分が褒められているような表情になる。
…本当に家族思いなんですね…。
「実は…お前に頼みがあるんだが…」
そして父上が本題に入る。父上の表情は真剣そのものだった。
「ん?犯罪関連や非道徳関連系以外の頼みなら出来るだけ協力してやるぞ」
オマケに御人好しだって事も判った。
「君の息子の推理君を…娘の杪と嫁いで貰ってくれないか?」
「ちっ父上!?」
思わず机に手を着いて身を乗り出してしまう。
だけど、父上の表情は真剣そのものだった。
「…まぁ…推理は多分…親と親が決めた結婚は絶対嫌がる。それは確実だ。」
「そうか…すまない、無理を言って━━━━━」
「待て待て、俺は無理とは言ってない。
アイツは…誰から見ても恋愛に関しては無関心と言えるほど草食系の人間だ。見た目は肉食系男子なのにな」
そう言うと仙理様は豪快に笑う━━━━━って…笑い事では…無い…ですよね?
てか…何故に一般の御方に!?
最初のコメントを投稿しよう!