1章

22/31
前へ
/162ページ
次へ
『『『……………』』』 教室が大沈黙している。…全員聞いていたな。 「あの…星海さん?…それって…」 「しつこいですが事実ですわ」 戸惑ってる光が杪さんに質問をすると、あっさりと杪さんは答えた。 …そういやぁ…杪さんは…この事についてどう思ってんだ? 「あのさ…星海は親が決めた…結婚相手って嫌じゃないの?」 するとエレンが、至極真っ当な事を言う。その言葉に杪さん全員が何故か頷いた。 「嫌ではありませんよ。寧ろ…私にとってはとても嬉しい事ですのよ」 「…何で嬉しいんですか?」 杪さんの言葉にエレンが何かと、訳分からないと言いたそうな表情になる。 そして何故か光が困惑した表情になる。 「私…実は中2から貴方の事を見ていたのですよ。 さっき話した会話の内容は中2の春の頃でしたので…」 「…結構早く対談してたんだな…」 「そうですわね」 何か余裕綽々の杪さんに、俺は殴り掛かりたい衝動が沸いてきたけどそれを押さえて杪さんの話を訊く事にした。
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1240人が本棚に入れています
本棚に追加