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「申し訳無いと思いましたが、私は独断で推理様の事を調べさせて貰いました」
さらっと言ってますが…大問題発言ですよそれ!
だが杪さんは俺の心情に無関心の如くそのまま話を続ける。
「推理様は私のタイプにど真中でストライクしていて、性格も体格も素晴らしい御方です。
私…お恥ずかしいながら、貴方に…惚れてしまいました」
杪さんが顔面を、俺の顔面から、ど至近距離にして顔を赤らめながら言う。
………って………えっ!?
『『『えぇええええええええええええええええええ!!!?』』』
今度は沈黙だけでは済まなかった。
「待った待った待った待った!杪さん!?何を言ってんですか!?」
「私は貴方に、思いをぶつけただけですわ♪
ではもうすぐ授業が始まりますので。ごきげんよう、愛しの我が推理様♪」
そう言うと杪さんは途中で俺に振り返って微笑みながら教室から出ていった。
そんな彼女を、俺は唖然とした表情で見送る事しか出来なかった。
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