1章

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立元推理視点 杪さんからの、衝撃的な告白を受けてから放課後、今俺は机の上に突っ伏す様に倒れていた。 「………生きてる?」 「大丈夫ですか?」 エレンと光が心配してくれる。 因みに、何故机の上に突っ伏しているかというと、あの後またハジメ率いるリア充撲滅隊が攻撃を仕掛けてきて、それの対応に追われていたのだ。 その結果、馬鹿軍団は体育教師と生徒指導の教師合わせて10人の教師により連行された。 その後の事は知らん。 「私は先に帰るわね。光、推理を宜しくね」 エレンが荷物を持って遠ざかる気配が伝わる。 そして途端に教室が静かになる。多分もう教室には俺と光しか居ないのだろう。 「…推理君、大丈夫ですか?」 「あぁ…大丈夫だ。だいぶ回復したよ」 体を起こして立ち上がる。 光は安心した表情で、俺の隣に居た。多分ずっと居てくれたのだろう。 「光、ありがとね」 「いえ、大丈夫ですよ」 …健気で素直だなぁ。 「あの…推理君、ちょっといいですか?」 そう思ってると光が申し訳無さそうな表情で話しかけてきた。
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