1章

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「何?犯罪関連や非道徳関連系以外の事だったら何でも良いけど?」 「…聞きにくいんですが………星海杪さんの告白…返事はどうんするんですか?」 うっ…答えにくいな…。 確かに、杪さんは反論が出来ない程、美しい人だと俺は思う。 しかしそれで告白を了承するかはどうかは別だしなぁ…。 「う~ん…よく分からないなぁ…まぁなるように任せてみるかなぁ…」 我ながら無責任な発言だなぁと思う。 「そ…そんな…!」 だがそんな台詞に、光は怯えたような表情になって震えだした。 「そんなの…嫌です!!」 そして、俺のブレザーの襟元を掴み自分の元へと引き寄せられた。 目には涙が浮かんでいて悲しげな感じが伝わってくる。 「ひっ…ひか…り?」 「三年間…三年間ずっと待っていたのに…ずっと…また会えると信じていたのに…!」 「……………」 「なのに…推理君は…無責任過ぎます!どうしてそんなに告白を軽く承けるんですか!! 推理君の…馬鹿!!」 そう言うと光は俺を突き放して教室から飛び出していった。
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