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暫く走り回り、俺はある場所に到着するとそこには、光が居た。
「…推理君…」
すると光が気付いたのか顔を上げる。
「…光…御免なさい!」
俺は光に向かって頭を下げた。
今思えば謝るしか選択肢が出てこなかった自分が馬鹿らしいと思う。
「俺が━━━━━」
すると光が俺を抱き締めてきた。
「…謝らないで下さい。私にも非がありますから」
「…えっ?」
光がそう言うと、俺をゆっくり離しながら真っ直ぐ俺を見据える。
「私…自分がヤキモチ焼きだって今気付きました。
杪さんに先越されて…私自身…混乱してたんです」
「……………何を越されたの?」
「くすっ♪でも、今気付きました。思いを伝えた順じゃ無いって事にです」
…ゴメン、全く話の主体が分からない…。
光はそんな俺の心情に気付いたのか、更に笑顔になる。
「私は…これから推理君を沢山惑わせる原因の一員になると思います」
そして光は笑顔で、だが真剣な眼差しで俺を見ながら言った。
「私…羽鳥光は、クラスメイトである立元推理君が…一人の異性として大好きです!」
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