2章

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「テメェ…アタシを馬鹿にしてんのか!?」 「まっ待って下さい!!」 ハジメが、明らかに素行悪しと言える女性に胸ぐらを掴まれていたのだ。 その女性は、左目に眼帯を付けていて、更に右腕が無く、髪は赤色に染められていた。 体格は…少なくとも175mcは有りそうだ。オマケにスタイル抜群。 素行が良かったら、確実にモテモテだっただろうに…と誰もが思うだろう。 って思ってる場合じゃないな。 「…ハジメ、何したんだ?」 意を決して、険悪状態の2人に近付く。 「推理!お前のせいだろうがぁ!!」 「…俺が何をした?」 その瞬間、ハジメに何故かキレられた。何か理不尽。 「この馬鹿がな…アタシの手紙を届けなかったんだよ!」 「…ハジメ…そうなのか?」 だとしたらハジメが100%悪いな。 「だーかーらーっ、届けました!ちゃんと下駄箱にしまいましたって!!」 「だったら何で推理はアタシの指定した第二校舎の屋上に来なかったんだよ!」 ………受取人俺? すると愛理が何故か俺のカバンの中を漁り始めた。
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