1240人が本棚に入れています
本棚に追加
「さて…ハジメ、何があったんだ?」
現在、1年10組教室前。
俺はハジメに2つの封筒を突き付け、本題に入った。
「その手紙の差出人はな………さっき俺の胸ぐらを掴んでいた女性、紫ヶ崎恋(シガザキ・レン)って人なんだよ…」
「その…紫ヶ崎恋って人と一体どのような関係なの?」
エレンが質問をすると、バツの悪そうな表情になりハジメは言った。
「それが…紫ヶ崎と俺は一昨日初めて出会ったばかりなんだよ。突然俺のクラスにやって来て…」
★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
森風元回想視点
「おい、このクラスに森風元って奴は居るか?」
SHR終了直後、俺のクラスに突然紫ヶ崎がドアを乱暴に開けながら言った。
「…俺だが…何のようだ?」
俺が立ち上がると紫ヶ崎はいきなり1枚の封筒を差し出した。
「これをどんな手段を使っても良いから立元推理に渡せ。以上だ。中身をみたら殺すからな?」
そう言うとあっという間にドアから紫ヶ崎は出ていった。
時間にして僅か1分の早業だった。
最初のコメントを投稿しよう!