2章

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「さて…ハジメ、何があったんだ?」 現在、1年10組教室前。 俺はハジメに2つの封筒を突き付け、本題に入った。 「その手紙の差出人はな………さっき俺の胸ぐらを掴んでいた女性、紫ヶ崎恋(シガザキ・レン)って人なんだよ…」 「その…紫ヶ崎恋って人と一体どのような関係なの?」 エレンが質問をすると、バツの悪そうな表情になりハジメは言った。 「それが…紫ヶ崎と俺は一昨日初めて出会ったばかりなんだよ。突然俺のクラスにやって来て…」 ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ 森風元回想視点 「おい、このクラスに森風元って奴は居るか?」 SHR終了直後、俺のクラスに突然紫ヶ崎がドアを乱暴に開けながら言った。 「…俺だが…何のようだ?」 俺が立ち上がると紫ヶ崎はいきなり1枚の封筒を差し出した。 「これをどんな手段を使っても良いから立元推理に渡せ。以上だ。中身をみたら殺すからな?」 そう言うとあっという間にドアから紫ヶ崎は出ていった。 時間にして僅か1分の早業だった。
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