2章

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☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ 立元推理視点 「…つまりマジで相手の素性は知らん。と」 取り敢えず話の要約をして言うとハジメは頷く。 まぁコイツは馬鹿だが嘘は言わない奴だ。信用は出来る。 「もしかしたら果たし状の類いかも知れませぬわね」 「うわぁ!?」 少し悩んでいるといつの間にか杪さんが後ろから封筒を覗きこむように言った。 …てか…いつからそこに居たんだろうか…。 「ですがそれだと少し話が合いませんですわね。森風様は渡された封筒は1つと言いましたですよね?」 「あっ…」 言われて初めて気付く。 確かに俺が持っている封筒の数は2枚ある。 1つ目は赤色でもう1つは黒色だった。 「あの、兎に角見てみませんか?そうしないと話も進展しませんし…」 「…そうだな。光の言う通りだ。見なければ話にならないからな」 意を決して俺は紫ヶ崎が渡したと言っていた赤色の封筒を開けると━━━━━とてつもない内容が書かれていた。
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