2章

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『拝啓 立元推理様へ。 今回、私らしく無いと思われると思いますが、筆を取り、手紙を書かせてもらいました。 貴方と私は中2の春に出会いました事を憶えているでしょうか。1人つまらなそうにしている私に貴方は何気無く話し掛けてくれました。 体育祭や修学旅行では共に頑張り、努力した事は今でも昨日の出来事の様に思い出されます。 しかし中2の冬に私は早々に問題を起こしてしまい、貴方との思いでは数少ないまま、私は転校する事になってしまいました。 その時、貴方が 「またいつでも会える。だから泣くなよ」と、唯一、私を励ましてくれたのを今でも覚えています。 私はその瞬間から…お恥ずかしいながらも…貴方を好きになってしまいました。 この手紙を読んだら、放課後、第二校舎の屋上に来てください。そして、私の告白に良かれ悪かれ返事を下さい。 私は本気です。 草々 紫ヶ崎恋より』 ……………俺は中学時代、一体どれだけフラグ乱立してんだよ……………。
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