2章

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「じゃあ紫ヶ崎については一応置いといて…問題はこの黒色の便箋だ」 俺は手付かずの便箋に視線を向ける。 「多分…これもラブレターだと思います…」 「つうか…この展開で進んで行くと、確実にラブレター直行ルートになるぞ」 光にツッコミをいれながら封筒の中身を取り出す。 中には2つ折りの手紙だった。 「さて…ラブレターか…それとも今度こそ果たし状か…」 「そんな考えは置いておくとして…じゃあ開くぞ…!」 全員が固唾を呑みながら見守ってくれるのが判る。 お願い…ラブレターはもう勘弁してくれよ! 勢い良く開いて内容を見る。 そして手紙を見た。 『立元推理へ この手紙を見たら生徒会室に来てくれ この学園の生徒会長より』 『『『…そっけな!!!!』』』 思わずユニゾンでのツッコミを入れてしまう俺達がいた。 物凄く期待を裏切られた感じが目一杯伝わる手紙であった。
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