2章

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「…これまた随分期待を裏切る内容だったな…」 ハジメがそう呟くのも無理ない。 何せ1枚目は長い内容だったが今度は淡白かつ手抜き過ぎる。 紫ヶ崎はちゃんと手書きだってのが判るが…この手紙は明らかにワープロで打ったってのが見え見えだ。 …悪戯としていれられたとしか考えられない…。 「つうか誰だなんだよ…この学園の生徒会長って…杪さんは知ってるのか?」 「勿論ですわ、この学園の生徒会長は霞雛(カスミ・ヒナ)だと思われますわ」 「…霞雛?」 …何だろう、思い出そうとすると寒気が…。 「あ、確か霞雛って…兄さんが少々素行が悪かった中学時代に突っ掛かってきた先輩じゃない?」 「─────っ!!!!」 …思い出した…! 確かあの人は俺の何倍も強くて…言い争っては捩じ伏せられて…何度も無意味に長すぎる反省文を書かされる度に真横でグダグダ言ってきたアイツか!! うわ…思い出しただけで…寒気が…。
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