2章

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「じ、じゃあ私にもチャンスはあるって事ですね!」 「え?まぁ…そうなるな」 「私…推理さんに選ばれるように頑張ります!!これは私の決意です!!」 「え?」 「では失礼しました!私は1年1組にいますからいつでも遊びに来て下さい!!」 「え?えぇ!?」 あまりの急展開に戸惑っている俺を他所に話しは進み、霞沙羅は去っていった。 「……………」 何となく視線を感じて俺は後ろを見る。 そこには唖然とした表情の霞姉が張り付けられていた。 「…失礼しました」 俺は一礼して生徒会室から出ていった。 えっ?霞雛?勿論、磔たままですが?何か文句でも? 「……………何したんだよ…俺…ってもう一時間目始まってるし!!」 俺は全速力で走る。 すると途中で日宮先生がウロウロしているのが見えた。 「あっちょっと待って!」 通り過ぎようとした瞬間、腕を掴まれてよびとめらられた。 「何のようですか?もう一時間目始まってますよ?」 「…1年3組って…どこだっけ?」 ズシャッ!! 俺は日宮先生の天然発言に80年代さながらのズッコケをした。
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