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「…呼んで良いの?」
「はい♪」
そんな<♪>が出るような明るい声で言われると断れねぇよ─────!!!!
「ひ…ひか…り…」
「良く出来ました♪」
満面の笑みで頭を撫でられる。俺は真っ赤になりながら固まってしまった。
「光…ちょっと止めて。恥ずかしい…」
「あぅ…残念…」
光の手が撫でるのを止める。俺もちょっと残念だと思ったのは秘密だよ。
しかしこの数分で警戒Lvはほぼ0になるなんて…意外に光って軽いのか…?
「じゃあ、遊びましょう!」
「あっ、あぁっ」
光に手を引っ張られ、俺達は公園を出る。
その後、ゲーセンやデパート等を色々巡り、気が付けば夜になっていた。
「楽しかったよ。有り難う推理君」
「あぁ、俺も━━━━━ん?メール…うわぁ!!」
「どっどうしたの!?」
「母さんから帰って来いメールが50件来てやがる!!ゴメン!!じゃあね!」
「えぇ!?推理君!?」
俺は光の悲鳴をスルーし、家へと全力で走る。当然母さんに酷く説教させられました。
しかしこの日を境に日常が波乱万丈になるなんて…この時の俺は想像すら出来なかった。
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