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「そうか…ならいい」
真 の 馬 鹿 現 れ る。
やっぱりコイツら…もう駄目だ。警戒Lv低すぎる。
まさか…ハジメ以下の馬鹿がこの世に存在するとは…世界って狭いね。
「…ブツブツ…ブツブツ…」
俺が大爆笑したい気持ちを必死に堪えていると、何かボソボソ言ってる気配が伝わる。
よく見ると先程フラフラしていた男子が震えながら俯いていた。
「…疑わしき…我らを滅ぼす存在め…今…俺が裁く!」
次の瞬間、その男がナイフを取り出して構えながら突進してきた。
「なぁ!?」
俺は右に回り込むようにして突きを回避する。
男は続け様にナイフを薙ぎ払うように振り、右頬に傷を付けられる。
でも、ナイフを避け続けるには支障は無かった。
「おい!お前どうしたんだよ!」
俺が叫んでも男は攻撃の手を緩める気配が無い。それどころか更に厳しく攻撃してきた。
しかも目の瞳孔が開いていて、確実に豹変している。
完全に錯乱してやがる…だが、ある意味チャンスだ。
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