2章

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「そうか…ならいい」 真 の 馬 鹿 現 れ る。 やっぱりコイツら…もう駄目だ。警戒Lv低すぎる。 まさか…ハジメ以下の馬鹿がこの世に存在するとは…世界って狭いね。 「…ブツブツ…ブツブツ…」 俺が大爆笑したい気持ちを必死に堪えていると、何かボソボソ言ってる気配が伝わる。 よく見ると先程フラフラしていた男子が震えながら俯いていた。 「…疑わしき…我らを滅ぼす存在め…今…俺が裁く!」 次の瞬間、その男がナイフを取り出して構えながら突進してきた。 「なぁ!?」 俺は右に回り込むようにして突きを回避する。 男は続け様にナイフを薙ぎ払うように振り、右頬に傷を付けられる。 でも、ナイフを避け続けるには支障は無かった。 「おい!お前どうしたんだよ!」 俺が叫んでも男は攻撃の手を緩める気配が無い。それどころか更に厳しく攻撃してきた。 しかも目の瞳孔が開いていて、確実に豹変している。 完全に錯乱してやがる…だが、ある意味チャンスだ。
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