2章

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立元推理視点 「………り……すい………り…」 誰かが俺を呼んでいる。 目を開けると母さんが目の前に立っていた。 そして周りを見渡すと…俺の立っている場所を前と後ろを境に白と黒の世界が広がっていて、母さんは白の世界の方に立っていた。 「…母さん?何でここに?」 俺は確か刺されて意識を失ったはずでは?というよりここはどこだ? 「推理、ここはあなたの運命の狭間よ」 「…運命の狭間?」 いきなり何ファンタジーみたいな事を言ってんだよ…信じられんわ。 「推理、今、あなたには2つの選択肢があるわ。 1つはこのまま死ぬ運命。 もう1つは意地でも生き残り、あの4人の内誰か1人を選ぶ運命よ」 「些か何が起きてるが判らないが…何でそんな事を伝えたんだ?」 すると母さんが俺の肩に手を置いて語りだした。 「もしかしたら…推理が告白をうやむやにしてしまうと考えてね。 推理はあまり恋愛に興味無さそうだから…ね」
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