2章

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「…母さん」 「そうね…自分の息子を疑うのは悪い事よね…。 でもね、推理は今まで恋愛をしてなかったから…」 「成る程…ね…そういうことか」 随分俺は信頼されて無かったようだ。 だが反論する気にはならない。何故なら自分自身、そこまで恋愛に本気じゃ無かったからだったからだ。 だから…俺は覚悟を決めた。 「母さん、俺は立ち向かう…俺の為ではなく、彼女達の為に」 「そう…成長したわね。」 母さんが笑みを見せる。 見た目が20代の女性に見える為、少しドキッとしてしまった。 「じゃあ…俺は戻るよ。何か方法ある?」 「そうね…今治療は峠を迎えているわ。だから…生きたいと念じれば奇跡は起きるわよ。」 「そうか…ありがとう」 「お礼は私よりも皆にしなさい。 特に愛理は輸血で沢山、貢献してくれたんだから」 胸が熱くなるのを感じる。 そうか…俺を助ける為に…皆、頑張ってくれたのか…。 「母さん、いくよ。俺は…立ち向かうさ」 「頼もしくなったわね。頑張りなさい」 俺は目を瞑り、願う。 俺を助けてくれた…俺を好きになってくれた皆の為に、生きる事を! '
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