3章

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「そういう光だって推理にベタベタし過ぎじゃないか?」 「恋ちゃんも人の事いえませんけどね」 「いいから光、離れろよ!」 「恋ちゃんこそ離れて下さい!!」 「いい加減にしろぉおおお!!」 光と恋の言い争いがピークを迎えた瞬間、とうとう推理が吼えた。 「あのなぁ!少しは押し付けられ、挟まれ、言い争いに巻き込まれてる俺の身にもなれ!」 「「ゴメンなさい…」」 そして推理がキレる。ここ毎日繰り広げられている光景だ。 思わずニヤけてしまっていると推理にジト目で睨まれてしまう。 「エレン、お前もニヤニヤしてないで助けろよ」 「嫌よ。何で私がハリケーンに自ら飛び込まなきゃいけないのよ」 これが光と沙羅の喧嘩だったら止められるが、どっちかが恋、または杪の場合は流石に怖い。 恋だったら肉体的に、杪だったら社会的に殺されそうだ。 「しかしアンタが何でこんなに早く登校出来てんのよ。もしかしてアンドロイド?」 「違うわっ!!」 そう、今はあの事件からまだ1週間しか経ってない。 じゃあ…アンドロイドじゃないなら一体何なのよ…。
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