3章

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「兎に角、これからよろしくね冴嶋」 「はい。よろしくお願い致します」 私と冴嶋は互いに握手をし、私は副委員長になりました。 だが…これが私の生涯の転機になるとはまだ誰も知らないのであった… ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ 立元推理視点 「…んっ…んぅ?」 俺は気が付いたら保健室で寝かされていた。 …恐らく杪のベアハッグにより意識が飛んだのだろう…意外に馬鹿力なんだな…。 「う~…酷い目に逢ったな…」 俺は体を起こそうとして━━━━━ジャランと言う音と同時に急に腕を引っ張られた。 「……………んっ?」 恐る恐る見てみると腕には手錠。それも明らかに本格的な奴だ。 「………って何じゃこりゃあ!?」 「あら、目覚めたのね」 すると誰かが━━━━━というか明らかに知ってる声が聞こえた。 その声が聞こえた方向を見て、俺は棘を含んだ声で言った。 「…よぉ霞雛、一体何様のつもりだ?」 そう言っても、俺を拘束した張本人である霞雛は不機嫌そうな表情のままであった。
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