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「だから…沙羅よ。私の妹、沙羅」
…………………………。
「…遂に俺も気が振れたか?」
何故か冷静になってしまう俺がいる。
「アンタの気が振れた訳じゃ無いわよ。
沙羅は昔は男だったのよ」
「はぁああ!?」
遂に思考回路が混乱してしまう。
「…あの子も私の同類なのよ。
何の間違いだか知らないけど、中1でアンタに惚れて、中2で性転換。
んで、アンタに会う為にここに入学したのよ」
霞雛が少し感傷的な表情になる。
…大分コイツも悩んでいるんだな…。
「…んで俺にどうしろと?」
「…あの子の目を覚まさせて欲しいのよ。
あの子は今、親に勘当されてね…だから私が影で支援しているのよ。
だけど私も体を壊しかけてて、支援できなくなってね。
親戚も居ないし、今の沙羅は漫画喫茶を転々してるって情報よ。
幸い学費は奨学金で何とかなってるんだけどね…でもいつ沙羅が危険な目にあうか判らないからね。
だからアンタに協力して、沙羅を助けてもらいたいのよ。
幸いアンタは優しいからね…一応頼れる男子はアンタしかいないし…」
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