20人が本棚に入れています
本棚に追加
私はこのモヤモヤが取れずにいた。この感じが嫌で、私はバスケ部が練習している体育館から出た。
「ちょっと亜紀!?」
後ろで理恵ちゃんの声がしたが、振り向けなかった。
「亜紀ってば!!」
グッと肩を掴まれた。もちろんそれは理恵ちゃんだったが
「どうしたの?バスケ部嫌いなの?」
優しい理恵ちゃん…私はこの心に刺さった変なものを質問してみることにした。
「ん~…嫉妬…かなぁ?」
私が嫉妬?なんで??
「亜紀、恋してるんだね!」
あぁ、恋ね~…
は??
何を言っているの?
あたしが高井君を好き??
なんで?
「一目惚れしたのかなぁ…」
確かに私の恋愛経験値は0…いや、マイナスいってると確信してるけどね。
一目惚れなんて考えてもいなかったから…私が想像していた"恋"は、自然と好きになって、告白して、恋人同士になる…。
恋愛経験値の少ない私には一目惚れなんていう呪文はわからなかった。
そもそも本当に高井君が好きかもわからないもの。
…嗚呼、誰か…恋って何…?
最初のコメントを投稿しよう!