出会い

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(あ…本返してないや…) 私は1人で図書室へ向かった ガラガラ… 図書室のドアを開けると、無人の教室が目の前に広がる。 (誰もいない…?) 本を棚に返しにいこうとしたら、人がいた。 「!?」 その人は男で、寝ていた。 (男の子だ…初めて近場で見る…) 亜紀が顔を近づけるとその男は目を覚ました。 「ん~…朝ぁ…?」 そう言い、男は起き上がったなに言ってんのこの人…。 「あ、お前前島だろ?」 私はうなすぐ。なんで知ってるんだろう…。 「かなり有名人だよな…声が出ないから!」 (失礼な人だなぁ…) 私は紙を用意して、書いた。 〈なんで寝てるんですか?〉 サボり、と言い、また寝転がってしまった。 「この時間は無人なんだよ…だから俺のアジトだ♪」 (アジトって…) 「俺は高井春哉、よろしくな亜紀♪」 …私は思った。この人、軽いって。
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