春哉という男

4/4
前へ
/92ページ
次へ
高井君、人生で初めて話した男の子。その存在は亜紀の中で大きくなっていった。 (メールしてみようかな…) 興味本意で高井君にメールをしてみた。すると思いのほか早く返信が来た。 (…なにこれ…) 写真が添えつけられていた。その写真には亜紀がズームで写っていた。 (こんなの撮られた覚えないよ?あの人怖すぎ!!) 感情的になってしまい、木にパンチした。痛かった。 放課後の部活、春哉種族のバスケ部は、春哉のおかげ(?)で女子が群がる。 その中に、理恵につれられて亜紀も来ていた。 「春哉君~!!」 「カッコいい~!!」 チクンッ 「……?」 なんだろう。今の…私の心に突き刺さったもの。 「春哉君…カッコいい…」 「点決めた!ちょーイケメンなんですけどー!!」 女子の言葉を聞くたびにチクチクと刺さるなにか。 そのなにかがわからない。 なんだろう、この感じは…? 私…病気…?
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加