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「そういやぁ、
来る途中に廊下で
こんなん拾ったんだが…。
これハムスターなのか?」
帽子屋が懐から出したのは
黒と白の毛を持つ小動物
パンダとゆう種類の
ハムスターと思われるそれは、
帽子屋の手の上で寝転んでいる
「ゴンザレーッス!
こんなとこにいたのか!」
どうやら少年の捜していた
ハムスターに間違いないようだ
「なんだ…もう片付いたか」
アリスは残念な様子で
つまらんな、と嘆いた
「あのぅ…もう見つかったので
僕はおいとまさせて戴きます」
少年は今まで平常心を
なんとか保ってはいたが、
本心ではこの怪しい空間から
一刻も早く抜け出したかった
加えて言ってしまうと、
捜して貰った訳ではないので
報酬も払わずに済む、と
(契約書も無記入だしね)
ならばいちゃもんを
つけられてしまう前に
即刻退散しようとゆう腹だ
少年は帽子屋の手から
ゴンサレスを受け取ろうしたが
一人の少女によって阻まれる
「おっと、少年よ…
ハムスターは報酬を
受け取った後に返す」
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