0人が本棚に入れています
本棚に追加
少年は焦っていた
「マジでやっべぇ!
親父のハムスターが
いなくなっちまった!」
リビングにある
ペット用の檻籠は空
則ちペットは脱走した
少年はリビングを
隈なく捜索している
まだ朝の6時であり、
ドタドタと騒音を出し
近所迷惑であることも
まるでお構いなしの様に
隈なく捜索している
「大体いい年こいて
ハムスターとか飼うなし!」
「しかも世話係はオレとか
もはや意味わっかんねぇし!」
今更すぎる責任転嫁も
当たり前の様に吐き出す
少年の父はきっと
少年を許さないのであろう
説教を逃れるタメにも
少年はなんとしてでも
檻籠から脱走したハムスターを
見つけなくてはならないのだ
少年は焦っていた
_
最初のコメントを投稿しよう!