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「ひ、ひつれーしまぁす…」
女の声の威圧感にやられ、
縮こまってしまった少年は
少し遠慮気味に扉を開ける
扉を開けた先の光景は
意に反して普通であった
…いや、普通とゆう表現は
少し語弊があるかもしれないが
外に広がる闇や地面の芝生、
屋敷内の装飾に比べると
些か普通に見えるのである
白と黒を基調とした壁には
先程見た扉にあるシンボルと
同じものが幾つかあった
ソファーにテーブル。
奥には社長室などにありそうな
大きな黒いデスクがある
…デスクに"代表取締役"と
書かれたプレートがあるところ
本当に社長室なのであろう
そしてお決まりである
向こう側を向いている
豪華な一人用の椅子が
キィ、と音をたてながら
ゆっくりとこちらに直った
こちらを向いたのは
赤と黒を綺麗に飾った
ドレスを纏った美少女だった
「ようこそ我が社へ!
ワタシが(有)Tea-Party
代表取締役のアリスだ!
さぁ、お前の依頼を言え!」
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