幼女

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『いただきます』 毎日恒例のあいさつとともに、みな料理に手をつけ始める。 なぜか姉貴のだけはいつもお子様プレートに盛りつけられている。 ……まあ、お子様ランチも喜んで食べるからな、こいつ。 今日の我が家のメニューはハンバーグだ。 俺は好き嫌いがないから、メニューなんて重視しないし、正直食えればなんでもいい。 「おいしぃーよぉハンバーグぅ。ひなほっぺたがおちちゃうー」 姉貴は周りの野菜には目をくれず、ひたすらハンバーグだけをほおばって、頬に手を当て、至福の笑みを浮かべている、 ……幸せそうだな、姉貴。 金髪のツインテールが今にもデミグラスソースに浸かってしまいそうだ。
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