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「陽菜ー誠ーごはんよー降りてきなさーい!」
「はーーーーい」
お袋の呼びかけに返事をしたのは姉貴のほうだ。
それにしても姉貴の声はよく響くな。
姉貴の声は幼女並み(つかもはや幼女)に高いため、壁越しでもよく聞こえるのだろう。
直後にドアが開く音がして、姉貴が階段をドタドタと勢いよく駆け降りていった。
さて、今読んでるマンガもひと段落ついたことだし、俺も行くか。
俺は重たい腰を上げて、姉貴とは対照的なスピードでゆっくりと食卓に向かう。
ところでわが家の夕食は必ず家族4人全員でとることになっている。
理由は、お袋がめんどくさがり屋で、1人ひとりの食事を別々に作るのは手間が掛かるからだそうだ。
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