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翌日。
卒業式が終わり、はるかはあすかと共に屋上に来ていた。
「あすか、話しって?」
「はるかちゃん。僕さ、はるかちゃんの事好きだよ」
「えっ?」
「はるかちゃんが僕を幼なじみとしてしか見てないのはわかってる。確かに僕は背も小さいし頼りないよ!けど、僕はるかちゃんを守ってみせるから!」
「あすか、ありがとう。でも、私、あすかを友達以上には見れない。ごめんね」
「そっか。じゃあ、1つ教えて?はるかちゃんはさ、好きな人いるの?」
「んーこれって好きかどうかはわかんないけど、なんとなく、気になる程度だけど、いるよ?」
「僕の知ってる人?」
「うん。知ってる人だよ。あのね、それはね――」
「あすか!」
「はるかちゃんなら、屋上だよ。はぁーいいなぁ悠也は。大学も一緒でまだはるかちゃんの側にいれるんだから」
「俺は、あすかが羨ましいよ。名前で呼び合ってるんだから……」
「なら、はるかちゃんに言ってみなよ。はるかちゃんさ……僕の事、幼なじみ以上には見れないってでも、友達以上でも友達以下でもないって」
「そっか」
「はるかちゃんさ、異性としてかはわからないけど、気になる人いるみたいだよ。悠也?ぼやぼやしてると奪われちゃうよ?」
皮肉混じりにそう言うあすか。
悠也は、走ってはるかのいる、屋上へ向かう。
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