第15話

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「ゆ、"悠也"!?な、何で仲川を名前で呼ぶんだ!?」 そう叫んでいると、陽菜がやってきた。 「何騒いでるのよ?」 「あぁ、唯月から手紙なんだけど、仲川を名前で呼んでるんだよ」 「あなたには関係ないじゃない?陽明君に、散々言われて懲りなかったのかしら?」 陽菜はそう笑顔で言う。 「イ、イエ……。コ、コリマシタ」 「手紙は謝罪と感謝の手紙?」 「ん?あぁそうだ」 はるかからの、手紙を読みながら、陽菜は言う。 「謝らなくていいのに。悪いのはあなたなんだから…」 返す言葉のない、吉仲は、無言で聞いていた。 「はるかちゃん、いい人と出会えるといいわね」 「きっと出会えるさ。いい女なんだから……」 それから数年して、吉仲夫妻にはるかからの、結婚式の招待状が届く事になる。 〈高校編終わり〉
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